長崎記念病院では、 宗教上の理由による輸血拒否に対し、「相対的無輸血」の方針で「宗教的輸血拒否に関するガイドライン」に基づき対応いたします。

1. 宗教上の理由で輸血拒否を望む患者さんに対して、そのことが理由での診療拒否は行いません。
2. 当院では相対的無輸血を方針とします。
   ※相対的無輸血とは、患者さんの意思を尊重して可能な限り無輸血治療に努力するが輸血以外に救命手段がない事態に至った時には輸血を行うという立場・考え方です。
3. 患者さん（信者）が提示する「免責証書」等、 「絶対的無輸血治療」に同意する文章には、 署名いたしません。
   ※絶対的無輸血とは、患者さんの意思を尊重し、たとえいかなる事態になっても輸血をしないという立場・考え方です。
4. 以上の方針は、患者さんの意識の有無・年齢にかかわらず遮用します。
5. 自己決定が可能な患者さんや、 患者さんの保護者、または代理人の方に対し ては、当院の方針を十分に説明し相対的無輸血治療に同意いただけるよう努めますが、最終的に同意が得られない場合は、他院での治療を勧めます。

長崎記念病院 倫理委員会委員長
長崎記念病院 病院長

長崎記念病院では「書面での同意をいただく診療項目」と「口頭および掲示で説明と同意確認をさせて頂く診療項目」に分けて対応しています。
診療を円滑に進めるため、以下の診療項目については、説明と同意確認を口頭および院内掲示・病院ホームページ掲載で対応しています。
以下の検査や医療行為は、重篤な合併症・有害事象の可能性が低く、一般的な医学的基準から安全と考えられ、心身へのご負担も少ないものです。
ご不明な点がございましたら、医師、看護師、技師またはお近くの職員までお申し付けください。

各種問診、身体診察、体温測定、身体計測、血圧測定、薬剤管理指導、リハビリテーション、栄養指導、食事の決定、記録のためのカメラなどによる患部撮影等

血液検査（一部の遺伝検査を除く）、尿検査、便検査、喀痰検査、鼻咽頭・口咽頭ぬぐい液による抗原検査、生理機能検査（心電図検査、脈波検査、呼吸機能検査、脳波検査、超音波検査、運動負荷心電図、呼気中一酸化窒素測定など）、X線一般撮影検査、骨密度測定、乳房X線検査、造影剤を用いないCT検査、造影剤を用いないMRI、心理検査、経皮的酸素飽和度(SpO2)測定、動脈圧測定、持続モニター（心電図、SpO2）、生検を除く膀胱鏡検査など

静脈血採血、動脈血採血、静脈留置針挿入（点滴）、注射（静脈内、筋肉内、皮下）、一般的診療に伴う局所麻酔、気管拡張剤などの吸入、喀痰吸引、胃管カテーテル挿入・管理、膀胱留置カテーテル挿入・管理、口腔ケア、チューブやドレーン類のテープ固定、全身麻酔を必要としない創傷処置、抜糸、抜釘、ギプス装着・取り外し、非観血的整復固定、ドレーン挿入・抜去、爪切り、液体窒素を用いた処置、伝染性軟属腫（水イボ）の摘除、浣腸、摘便など