放射線部

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放射線部

放射線部紹介

長崎記念病院・放射線部は

  1. 円滑な業務運営を目指し互いに協力します
  2. 診断価値の高い画像情報を提供いたします
  3. 細心の注意をはらい医療の安全に努めます

の3項目を基本方針として、患者様中心の診断価値の高い画像を提供出来るよう努力しています

放射線部で行われる検査全体の受付を15番の受付で行います。外来各診療科からの撮影依頼伝票CT,MRI等の検査予約票は最初に15番の放射線部受付のほうにお出しください。
また、入院患者様で放射線部関連の検査に来られた場合、15番受付の方でお名前をお申し出くだい。検査内容に応じて、スタッフが各検査室の方にご案内いたします。

撮影室

第1撮影室(14番)

主に胸部や腹部のレントゲンを撮影を行います。
☆立位・坐位どちらでも撮影可能です。検診業務(企業検診・人間ドック等) FCRデジタル画像処理
☆被曝線量を抑え、診断価値の高い画像を提供
☆院内でのネットワークを構築

第2撮影室(17番)

主に骨・関節のレントゲンを撮影
  ☆骨折・脱臼・変形等の観察
  ☆塵肺検診胸部単純撮影
  ☆救急撮影(交通事故・労災事故・その他事故)

透視室

第1透視室(16番)

16番第1透視室では、X線テレビを用いて
 ○バリウムを使用して行う
  ・食道、胃、十二指腸X線検査
  ・注腸X線検査
 ○胆嚢・総胆管・膵臓等の造影X線検査
 ○腎臓・尿管・膀胱の造影X線検査
等の検査を行います

食道、胃、十二指腸X線検査とは

食道・胃・十二指腸の形や動き、粘膜の状態等を調べるために、検査当日までに胃内を空にしてから造影剤(バリウム)を飲み、透視台上で体を動かし造影剤を移動させ写真を撮ります。
検査時間は10分程度で終了します。

大腸X線検査とは

大腸の走行、通過状態、粘膜の形状、性状を調べ、炎症、潰瘍、腫瘍等の病変を探す検査です。
大腸用カテーテルを挿入し、バリウム、空気を順次大腸内に入れて造影検査をします。
大腸の全周にバリウムを付着させるための回転動作が必要とされます。右、左にと体位変換が大変ですが、医師または放射線技師の指示に従って下さる様お願い致します。体位変換後、透視で大腸の状態を確認しながら撮影します。
また注腸造影検査は腸重積の診断、整復(治療)にも利用されます。

マンモグラフィー室

マンモグラフィ室(18番)

乳房・乳腺のレントゲンを撮影

☆乳房は乳腺・脂肪・血管などX線透過性の差が小さい組織で構成されているため、細かな病変を見つけるのは難しく、乳房撮影専用装置で撮影します。
☆約0.1mm~0.2mmレベルの微小な石灰化や腫瘍の描出が可となり特に乳がんの早期発見に大変有用です
☆左右MLO(横から圧迫)・CC(上下から圧迫)を撮影します
☆より良い情報を得るために乳房を圧迫して、薄く均一にします
☆圧迫では個人差がありますが「痛み」を伴います
☆気になる方はまず当院・外科外来へお尋ねください

乳房を薄く、広く引き伸ばし圧迫することで少ない放射線でしこりの影がはっきり写るのです

乳がんってどんな病気?

初期症状がないため、放置されやすい
細胞が癌化して増えはじめると、しこりになりますが、初期には食欲が減ったり体調が悪くなるなどの症状はありません。
全身症状がほとんど唯一の症状の乳房の変化に気づかずにそのまま放置しておくと、乳腺の外にまでがん細胞が増殖し、血管やリンパ管を通って全身へと広がっていきます。

マンモグラフィに利用するX線量は,みなさんが1年間に浴びている自然放射線(宇宙線)の1/6から1/8と安心できるX線量となっています。

骨密度測定室

骨密度測定室(19番)

骨粗しょう症とは、低骨量で、かつ骨組織の微細構造が変化し、そのため骨が脆くなり骨折しやすくなった病態をいいます。(日本骨代謝学会 原発性骨粗鬆症の診断基準より)
当院では最新鋭の骨密度測定装置 GE Lunar社製 DPX-BRAVOを設置して骨粗しょう症の診断および治療を行っています
この骨密度測定装置は、重篤な骨折が発生する腰椎部・大腿骨頚部の骨密度を測定することが出来ます
検査は、10分ほどで終了し、少ないX線量で測定が可能で、痛み等もありません

~骨密度のデータの見方~

用語の説明

BMD 本検査法における骨密度の値を表しています。
若年成人比較(%) 同姓の健常人成人の平均値に比較した割合を表しています。
80%以上が骨密度が正常な場合。
79%~71%の間が骨密度が減少してきている場合。
70%以下が骨粗鬆症の場合。
同年齢比較(%) 同姓、同年齢の平均値と比較した割合を表しています。
L2-L4 測定部位を表しています。本検査では、この部位の値が判定基準となります。

CT室

CT室(20番)

X線を身体に照射し、通過したX線の量の差をデータとして集め、コンピュータで処理することにより身体の内部を横断像(輪切り)の画像として表示頭部・胸部・腹部その他全身を撮影して行う精密検査

☆骨などの骨折・変形の観察
☆頭部外傷や出血・梗塞の有無(検査は1~2分)
☆胸部は肺がん健診も行っている
☆検査時間は単純撮影で5分程度、造影検査は15分ほどで終了
☆WSを用いて得られたデータよりあらゆる方向の画像を作る
☆造影剤を使用して病変の確定や、血管の3D画像を作る

CT撮影の原理とCT装置・画像処理

腹部CT画像・胸部CT画像・下肢血管造影3D画像

MRI室

MRI室(19番)

ガントリ(円筒)の中に身体を入れ、人体の細胞の7割に含まれるプロトンの磁気性と電磁波を使って画像を作り、頭部、胸部、腹部、脊椎、他全身の画像を任意の断面から観察する
造影剤を使用せずに血管(MRA・FBI)、膵管、胆管などの情報(MRCP)を得る 放射線による被曝はないので、安全性が高い

MRI室(19番)当院MRI装置の特徴

ガントリの奥行きが短かくなり、閉塞感が改善されました部位によっては従来より検査時間が大幅に短縮されています。MRI装置につきものの音も従来より、静かになっています
画像処理スピードが従来より大幅にアップされています
1.5テスラの大型機の導入でより 鮮明な画像が撮れるようになりました

★MRI検査を安全に受けられない場合があります

以下のような方は、担当者にあらかじめお知らせください

◎ペースメーカーを身につけている方
◎体内に脳動脈瘤クリップ、人工内耳などの金属が埋め込まれている方
◎妊婦、妊娠されている可能性のある

MRI検査の流れを簡単に、ご説明します

1)検査日当日は予約時間の30分までにいらして下さい。
2)時計・眼鏡・アクセサリー・補聴器・義歯(入れ歯)等の金属類はすべて外し、更衣室にて、用意してあります
検査衣に着替えていただきます。衣類、お荷物、貴重品等は、更衣室内にありますロッカーをご使用ください。

血管造影室

血管造影室(21番)

血管造影検査室において清潔区域内で、カテ-テルと呼ばれる細い管を血管内に挿入して、造影剤という薬液を血管内のカテ-テル先端から注入し目的とする病変部位血管を造影して診断・治療を行います

頭部血管造影(脳DSA)

脳動脈瘤・脳梗塞など脳血管性病変や脳腫瘍性病変の存在・質的診断が主な目的です

脳血管造影・狭窄部位

冠状動脈造影(心カテ)

心臓及び大血管内の形とその流れを動く画像でとらえます。
心臓の栄養血管である冠状動脈の状態を動く画像でとらえます
狭心症・急性心筋梗塞などに対しては、PTCA(風船療法)と呼ばれる治療が主に行なわれます
風船療法は、風船の付いたカテ-テルを用いて狭窄部の改善をはかります

腹部血管造影(腹腔動脈・肝動脈・上腸間膜動脈造影撮影など)

肝臓.胆道.膵臓等にできた腫瘍の状態を観察し、腫瘍の栄養血管となる動脈に薬を注入したり、詰めたりする治療(TAE)を行います