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公益社団法人日本理学療法士協会白書委員会のアンケート調査の結果では、卒業直後の理学療法士の臨床能力について、独立して行えると回答した者は約7%、理学療法を行う上で助言を必要とすると回答した者は85~90%となっており、新人教育の重要性が指摘されています。
当院でも近年、新人療法士の教育に力を入れています。
当院では、図のように時期別に新人療法士の到達目標を定めています。
入社時はオリエンテーションがあります。その後、アイスブレイクもかねて各診療チーム、在宅部門の見学を1か月程度行います。
同時に、業務上の必須項目についてレクチャーを進めます。
5月のゴールデンウィーク明けより、各診療チームに配属、患者さまを徐々に担当し、on the job trainingを進めていきます。
当院では新人期間を3年間とし、回復期、呼吸器、循環器、運動器、外科・消化器の診療チームをローテーションしていきます。
基本的にはバイザー制としていますが、バイザーのみで新人教育にあたるのは負担も大きいため新人療法士の診療・業務のサポートはチームメンバーも適宜行います。
部内全体で新人のサポートにあたれるよう、お互いが報告・連絡・相談しやすい環境づくりに努めています。
1年目においては、バイザーとともに到達度を評価し、課題を整理していきます。
理念・基本方針 | 基本理念を理解している |
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当院の地域での役割について理解している | |
病院の病棟構成や組織図を理解している | |
基本的態度 | 自分から挨拶ができる |
患者や連携の必要な他職種に対し礼儀正しく対応ができる | |
リハ部内でのコミュニケーションが適切である | |
実習生への対応が適切である | |
院内や院外からの電話や来訪者への適切な対応ができる | |
リハの質を高めるための自己研鑽に励むことができる | |
勤務管理 | 就業規則を理解し規則に則った業務を遂行できる |
業務時間を厳守し、遅刻・早退・休暇届などの報告ができる | |
清潔感のある身だしなみで業務を行うことができる | |
衛生面の管理ができる | |
職場におけるハラスメントについて理解している | |
リハ業務の理解 | リハの依頼、指⽰、受理などの⼀連の流れが理解出来る |
診療報酬を理解している | |
患者の退院が決定したときにすべきことが実践できる | |
リハビリテーション総合実施計画書の作成できる | |
リハビリテーションに関わる書類の作成ができる | |
家屋調査を行うことができる |
記録管理 | リハメイトの操作ができる |
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Happy Cliosの操作ができる | |
日常業務の診療点数を送信する⽅法が理解できる | |
基礎技術 | 各種疾患毎の診療チーム、及び患者に関わる診療チームの役割が理解できる |
⾞椅⼦や歩行補助具の選定やその操作を理解している | |
患者のトランスファーを安全に⾏う事ができる | |
バイタルサインのチェックや各種評価を実施できる | |
患者に対し適切な目標設定ができる | |
患者に対し適切な運動処方ができる | |
安全管理 | スタンダードプリコーションを理解している |
センサーマットなどベッド周辺の配慮ができる | |
点滴やカテーテル類を装着した患者のリハが安全に実施できる | |
患者の安静度の確認ができる | |
酸素療法患者のリハが安全に実施できる | |
屋外でリハを行う際の適切な手順を把握し、実践できる | |
ヒヤリハット・医療事故の防止に努めることができる | |
ヒヤリハット・医療事故発生時に適切な対応ができる | |
ハリーコールの⽅法を確実に覚えている | |
医療事故・ヒヤリハット報告⽅法が理解できている |
月に1回、部内勉強会を開催しています。その他、学会発表、論文作成のサポートもしています。