その他

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その他

地域での取り組み

長崎市在宅支援リハビリセンター推進事業

当院は長崎市在宅支援リハビリセンターとして選定されており、当院近隣の介護職、リハ職向けの研修会の開催、地域包括支援センターが開催する地域ケア会議等での助言等を行っています。
また、介護予防のためサロン活動等に参加している高齢者の体力評価や運動を指導を行なっています。

長崎県地域リハビリテーション支援センター

当院は長崎県地域リハビリテーション支援センターの長崎市内南部地区の協力病院として地域の住民および施設に向けて地域リハビリテーションの立場より、介護予防等の事業に参加しています。また、在宅障害児・者に対してもリハビリテーションの視点から支援を行っています。

その他

長崎市から業務委託された事業として、短期集中型訪問サービス事業(リハビリテーション訪問指導)と認知症短期集中支援チーム事業も担っています。

新人教育

リハビリテーション専門職における新人教育の重要性

公益社団法人日本理学療法士協会白書委員会のアンケート調査の結果では、卒業直後の理学療法士の臨床能力について、独立して行えると回答した者は約7%、理学療法を行う上で助言を必要とすると回答した者は85~90%となっており、新人教育の重要性が指摘されています。
当院でも近年、新人療法士の教育に力を入れています。

新人の到達目標

当院では、図のように時期別に新人療法士の到達目標を定めています。

当院の新人教育の流れ

入社時はオリエンテーションがあります。その後、アイスブレイクもかねて各診療チーム、在宅部門の見学を1か月程度行います。
同時に、業務上の必須項目についてレクチャーを進めます。
5月のゴールデンウィーク明けより、各診療チームに配属、患者さまを徐々に担当し、on the job trainingを進めていきます。

レクチャーコンテンツ

  • 長崎記念病院の概要・役割とリハ部の役割・教育体制
  • 就業規則・各種届出について・物品管理や衛生管理について
  • 基本的態度
  • 感染対策について
  • 安全管理について
  • 診療報酬について
  • 電子カルテ、リハビリ実績管理ソフトの使用方法、カルテ記載について
  • リスク管理・急変・緊急時の対応
  • ハラスメントについて
  • リスク管理(創傷・転倒,ヒヤリハット)
  • 車いすや歩行補助具、移乗動作
  • 運動処方
  • ADL・摂食・嚥下の介助、リスク管理
  • FIMの評価方法
  • 目標設定
  • 家屋調査の手順や実施について

新人教育の実際

当院では新人期間を3年間とし、回復期、呼吸器、循環器、運動器、外科・消化器の診療チームをローテーションしていきます。
基本的にはバイザー制としていますが、バイザーのみで新人教育にあたるのは負担も大きいため新人療法士の診療・業務のサポートはチームメンバーも適宜行います。
部内全体で新人のサポートにあたれるよう、お互いが報告・連絡・相談しやすい環境づくりに努めています。

到達度の評価

1年目においては、バイザーとともに到達度を評価し、課題を整理していきます。

理念・基本方針 基本理念を理解している
当院の地域での役割について理解している
病院の病棟構成や組織図を理解している
基本的態度 自分から挨拶ができる
患者や連携の必要な他職種に対し礼儀正しく対応ができる
リハ部内でのコミュニケーションが適切である
実習生への対応が適切である
院内や院外からの電話や来訪者への適切な対応ができる
リハの質を高めるための自己研鑽に励むことができる
勤務管理 就業規則を理解し規則に則った業務を遂行できる
業務時間を厳守し、遅刻・早退・休暇届などの報告ができる
清潔感のある身だしなみで業務を行うことができる
衛生面の管理ができる
職場におけるハラスメントについて理解している
リハ業務の理解 リハの依頼、指⽰、受理などの⼀連の流れが理解出来る
診療報酬を理解している
患者の退院が決定したときにすべきことが実践できる
リハビリテーション総合実施計画書の作成できる
リハビリテーションに関わる書類の作成ができる
家屋調査を行うことができる
記録管理 リハメイトの操作ができる
Happy Cliosの操作ができる
日常業務の診療点数を送信する⽅法が理解できる
基礎技術 各種疾患毎の診療チーム、及び患者に関わる診療チームの役割が理解できる
⾞椅⼦や歩行補助具の選定やその操作を理解している
患者のトランスファーを安全に⾏う事ができる
バイタルサインのチェックや各種評価を実施できる
患者に対し適切な目標設定ができる
患者に対し適切な運動処方ができる
安全管理 スタンダードプリコーションを理解している
センサーマットなどベッド周辺の配慮ができる
点滴やカテーテル類を装着した患者のリハが安全に実施できる
患者の安静度の確認ができる
酸素療法患者のリハが安全に実施できる
屋外でリハを行う際の適切な手順を把握し、実践できる
ヒヤリハット・医療事故の防止に努めることができる
ヒヤリハット・医療事故発生時に適切な対応ができる
ハリーコールの⽅法を確実に覚えている
医療事故・ヒヤリハット報告⽅法が理解できている

自己研鑽のサポート

月に1回、部内勉強会を開催しています。その他、学会発表、論文作成のサポートもしています。